乳頭変形
一般的に乳頭は円形、球形をしています。その形が崩れて歪な形になることがあります。その状態を変形乳頭と言います。変形乳頭には、乳首が割れていて二つに見える場合や、雪だるま状に二つ重なっているように見える場合もあります。乳頭が変形していると、バスト全体の若々しさが無くなり、年取ったバストに見えます。更に、人と違う形をしているため、奇形ではないかと言う印象を受けることがあり、治療を希望されることがあります。
変形乳頭の種類
変形乳頭は、出産授乳後の方に多く認められます。出産や老化に伴い変形が明らかになった場合を、後天性変形乳頭と言います。一方、未婚の方でも、乳頭の変形が認められる場合があります。生下時または幼児の時から乳頭の変形が明らかである場合を、先天性変形乳頭と言います。出産に伴い乳頭が変形した場合より、未婚で乳頭が変形している場合の方が、お悩みは大きい傾向にあります。
変形乳頭の悩み
変形乳頭は、乳頭肥大よりも、バストの形が崩れている重症感が強く、悩まれる方も多いようです。乳頭縮小手術よりも手術の難易度が上がります。治療を引き受けてもらえる先生が少ないため、医師探しに苦労することがありますが、引き受けてもらうことが出来れば、多くのケースで治療は可能です。
変形乳頭の種類
- 双頭状変形
- 乳頭が二つあるように変形した状態を言います。
- 歪状変形
- 乳頭が丸い形ではなく歪な形に変形した状態を言います。
- 雪だるま状変形
- 乳頭が雪だるま状に二つ重なっているように変形した状態を言います。
- 痕跡状変形
- 乳頭が非常に小さく痕跡状になっている状態を言います。
変形乳頭修正手術
ほとんどの種類の変形乳頭を修正することが出来ます。しかし術前の状態によっては、難易度が非常に高い場合もあり、術前には診察が必要になります。
一般的に、乳頭の飛び出した部位を切除することにより、通常の円形の状態の乳頭に近づけます。その際に、最も重要なことは、乳管を損傷しないことです。乳管を損傷してしまうと、手術後の授乳が不可能になります。特に未婚場合は、注意する必要があります。
乳頭変形
術前
術後28日目
35歳、未婚女性。乳頭変形
症例経過:未婚で出産経験が無いものの、乳頭が丸い形でなく、歪であるために悩んでいた症例です。乳頭を正円形にしたくて御相談いただきました。両側の乳頭は共に、一部が突出して歪な形をしていました。両側乳頭の変形を修正して、通常の丸い形に近づけました。乳頭の形が、美容的に改善しました。
症例解説:出産授乳後に乳頭な形が歪んで変形することは、稀ではありません。変形の程度が軽い場合は、放置している方も多くいらっしゃいます。乳頭の形が大きく変形した場合には、バスト全体が、崩れて老化したイメージが強くなるので、変形修正を希望される方もいらっしゃいます。このような乳頭変形は未婚で出産経験が無い場合にも起こります。未婚場合、変形の程度が軽度であっても、気にされて修正を希望される方がいらっしゃいます。変形の程度は人それぞれで、軽い変形から重度の変形まであります。かなり大きな変形であっても多くの場合で修正可能ですが、難易度は高くなります。変形乳頭修正には、傷が目立つことがある、乳頭が不自然な形になることがあるなどのデメリットやリスクが知られています。ご注意いただきたいと思います。